Hirotaro’s diary

詩を載せています。

時代と国と運命

 

 

 

 

積もる死体

いつ自分があの中の一つになってもおかしくない

だけど嫌だ 嫌だ

俺だけは嫌だ

 

 

 

 


気がついたら

銃を乱射している自分

殺らなければ殺られる

無理矢理でも敵を憎まなければ

でもやっぱり引き鉄は重たいんだ

 

 

 

 

 


時代と国と運命が俺をここへ導いたなら

従おう

自由主義こそ正論だと主張していたあの頃の自分が懐かしく羨ましい

さぁ狂気に取り繕って始めようか

 

 

 

 

 

 


友が1人また1人・・

昨日まで下品な話で盛り上がり

酒を酌み交わしていたのに・・

次は俺なのか

 

 

 

 

 

 


気がついたら

横たわり血を流す自分

どうやらまだ呼吸はしているようだ

死にたくない 死にたくないと

歯がカチカチ震え上がる

 

 

 

 


今なら平和の意味を少しは理解できる

皮肉にも断末魔が教えてくれる

怖いやっぱり怖い

この場所も死にゆく自分も

 

 

 

 


神様

教えてくれ

今私は死体の山の中

私は人間の残酷さと醜さを知ってしまった

 

 

 

それなのに

なぜ人間を作ったのですか?