Hirotaro’s diary

詩を載せています。

海沿いの歩道

 

 

 

 

 

少しだけ潮の香りと君と一緒に飲んだ柚子ジュースの匂いがした

これは幻だ

そう言い聞かせながら

港で三角座りして待ってる

何を待ってるんだろう?

 

 

 

 

 

 


寄せては返す波が連れてきたのは

空き瓶とカモメの鳴き声だけ

 

 

 

 

 


君と歩いた海沿いの道

もう揺るぎない君の意思

夕暮れと寂しげな海を背にとった最後の写真を抱きしめて

思い出を心の中浸した

 

 

 

 

 

 

 

今という時間を忘れたくて波音と日が暮れるまで戯れた

1人でいても寂しくなかった

それより

誰かといるほうが寂しくなるなら

1人で懐かしさと2人っきり

 

 

 

 

 

 


遠い場所に見える入道雲

やがてこっちに来るんだろうな

 

 

 

 

 

 

 

 

 


君と話した遊歩道のベンチ

もう変わらない君の意思

夕暮れと2人無理して笑った最後の写真を抱きしめて

思い出を心の中浮かべた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この写真とも「さよなら」だ

拾った空き瓶に詰め込んで

できるだけ遠くの海まで投げ捨てた

 

 

 

 

 

 

 

 

君と歩いた海沿いの道

もう揺るぎない君の意思

夕暮れと寂しげな海を背にとった最後の写真に別れを告げ

思い出を心の中沈めた

 

 

 

 

 

 

 


また潮の香りと君と一緒に飲んだ柚子ジュースの匂いがした

わかってる

これは幻さ

 

 

 

「もう浮かんでくるなよ・・・」