Hirotaro’s diary

詩を載せています。

雨のかからない場所

どしゃぶりの雨をカフェの窓から見てた

傘を忘れて走ってる人

濡れてしまって雨宿りしてる人

自分は雨のかからない安全地帯でボンヤリと見ていた

 


ふとニュースに目をやれば

飢餓で痩せ細った子ども

病気で苦しむ他の国の人、戦争難民

自分は雨のかからない安全地帯でボンヤリと見ていた

 


あぁ嘆いているようで嘆いていない

「自分さえ良ければ良い」

この醜も当たり前の感情が

ほんの少しだけ僕を苦しめる

雨のかからないこの場所で

 


あぁ苦しいふりして苦しくはない

「自分が一番可愛い」

この防衛本能は

狂う事なく今日も立派に機能してる

雨のかからないこの場所で

 


ミサイルがとんできたらどうしよう

正直、まだ他人行儀

生まれてきたときから争いの渦に吸い込まれているのに

平和主義という名の無関心

他人行儀

 


あぁ優しいふりして優しくなんか全くないんだ

「自分が一番可愛い」

結局この渦から抜け出せないでいる

「自分さえ良ければ良い」

カッコつけずに言えば、こんな言葉まで出てきそうだ

 


どしゃぶりの雨をカフェの窓から見てた

こんなこと考えながら