Hirotaro’s diary

詩を載せています。

Forgiveness

 

 

あなたが歩いて弾んだ少しの泥が僕に着いた

「こんなことぐらいなんてことない」

って笑いながら、一瞬あなたを睨みつけた僕がいたことを僕は見逃さなかった

 


簡単に「もう忘れた」

「覚えてない」

そう言うけど、いやらしさが確実に心にへばりついてるんだ

 


「I’ll forgive you」

誰に何様のつもりで言ってんだ?

これまで許して来てもらったから僕はここにいるのに

僕は服のシミをまだ気にしてんだ

 


あなたがふいに言った言葉が僕の鼻についた

気付いたあなたは「ごめんね」って言う

僕は「全然いいよ」って言いながらその後しばらく表情が曇り続けた

 


簡単に「許したら?」

「水に流したら?」

そう言うけど、醜さが邪魔をして流せずにいるんだ

 


「I’ll forgive you」

誰に何様のつもりで言ってんだ?

許してもらうことの方が多い人生なのに

僕は鼻を妙に気にしてる

 

 

 

簡単に許せたら

水に流せたら

自分自身も許せるのに…