pray of soldier
満天のきらめく星
僕はその景色に心奪われた
それは今を忘れさせてくれるぐらいの美しさ
爆弾の音
悲鳴はもう耳に入らない
生きて戻る可能性はない
その前に気が付いてしまった
人間の残酷さ
「聞いてください。
神様。
僕は今まであなたの存在について全く知りませんでした。
あなたなんかいないと聞かされ、そう信じていました。」
生きて戻る可能性はない
その前に気が付けて良かった
あなたの存在
「聞いてください。
神様。
僕はあなたを知ることができて嬉しいのです。
僕の目は開かれたのです。
もう行かなくてはなりません。」
「聞いてください。
神様。
戦いは激しく多分生きては帰ることはできないでしょう。
でもおかしいのでしょうか。
僕は死を恐れていないのです。
聞いてください。
神様。
僕はあなたを知ることができて嬉しいのです。
もう言うことはありません。
さようなら神様。」
満天のきらめく星の下
1人の兵士は神様に見守られ
息をひきとった。
そして彼は神様のドアをノックした...
*「戦死したロシア兵の祈り」参照