Hirotaro’s diary

詩を載せています。

終戦記念日

 

何が記念日なんだろう?

毎年、この日が訪れると

深妙な面持ちでテレビを観ては

考えた素振りをしている僕がいる

 


「もし僕が生まれた時代がこのときなら」

「今の時代に生まれてこれてよかった」

心の声は僕とテレビの間をウロウロ

行ったり来たりしながら

やるせ無い想いの矛先は体たらくな自分自身に向けられる

 


「これで良いのかな?」

きっとどんな時代に生きた人でも

そんな疑問を持ちながら

日々を過ごしている

でもずっとそんなこと考えてたって

息苦しくなるから

この時代の流れに飛び込んで

溺れて 流され ここはどこ?

 


戦争の悲惨を語る老婆

チャンネルを変えたくなるけど

涙目で語る気迫に押されては

思わず僕の指が止まる

 


「なんて不憫な時代なんだろう」

「あぁ今の時代に生まれてきてよかった」

心の声は無邪気に善悪を無視して

脳裏に浮かんでくるのだけれど

決して今の時代が素晴らしいとは言い切れない歯痒さを抱え持つ

 


「これで良いのかな?」

きっとどんな時代に生きた人でも

そんな疑問を持ちながら

日々を迎え撃つ

でもそんなこと考えてたって

息苦しくなるから

前へならえ右へならえを繰り返し

真似て 媚びて 今日もend

 


お国に逆らえば非国民だとさ

その名残は根強く後世に引き継がれてるよ

良くも悪くも

 


「これで良いのかな?」

きっとどんな時代に生きた人でも

そんな疑問を持ちながら

日々を過ごしてる

でもずっとそんなこと考えてたって

生き苦しくなるから

この時代の流れに飛び込んで

溺れて 流され ここはどこ?

 

 

 

さぁさぁ

今日は記念日

お祝いしましょうよ