Hirotaro’s diary

詩を載せています。

記憶の中のあなた

 

 

 

弱々しい姿だと人は言うけれど

僕自身はそう思わなかった

「あなたにまた会いたい」と心が指針を示すから

その方向へ真っ直ぐ進んだ

 


約束なんてしていない

あなたが僕に会いたいとは分からない

それでもどうしてだろう?

あの思い出を疑うことはできないよ

 


堪え切れない涙が胸に刺さったら

少しばかり休もうか

また会えたときのイメージを慰めに

休もうか

 


記憶の中で手を振るあなたは

優しい顔をしていた

「あなたにまた会いたい」と心がごねるから

赤ん坊をあやす様に進んだ

 


時間が経つにつれて

僕はあなたを少しずつ忘れていってしまうんだ

それでもどうしてだろう?

今でも僕を呼ぶ声が聞こえる

 


数えきれない悲しみが胸に刺さったら

少しばかり休もうか

優しいあなたとの記憶を慰めに

休もうか

 


巡り会えたときから

お別れの準備が始まっていたんだね

僕もあなたも一緒にそれをしていた

気付かぬまに

気付かぬように

 


堪え切れない涙が胸に刺さったら

少しばかり休もうか

また会えたときのイメージを慰めに

休もうか

数えきれない悲しみが胸に刺さったら

少しばかり休もうか

優しいあなたとの記憶を慰めに

休もうか

休もうか