Hirotaro’s diary

詩を載せています。

ある雨の日

 

 

雲行きが怪しいことには気付いてた

だけど黙って雲の様子を見ていた

 


次第に天候は荒れ始めた

あんなに天気が良かったときがウソみたいに

これはまるで僕らの関係みたいだ

 


ある雨の日

君は別れを告げた

覚悟はしていて心に傘をさしていた

なのに

なのに

胸が冷たく痛くなるのは

君の存在がそれを越えてしまったんだろう

 


川の流れが激しくなったのは気付いていた

でも逆らえないこともわかっていた

 


やがて後戻りもできなくなった

君の目を見るだけで一瞬戸惑いが生まれるなんて今までは考えもしなかった

 


ある雨の日

君は別れを告げた

激しい雨音のせいか声が通っていなかった

なのに

なのに

それが別れ話って分かるのは

心の雨音が現実のそれを越えてしまったんだろう

 


勇気を出したんだろうな

告白と同じくらい

別れ話を切り出すのも

 


傷つけるのはわかってるから

相手も自分も

 


ある雨の日

君は別れを告げた

覚悟はしていて心に傘をさしていた

なのに

なのに

胸が冷たく痛くなるのは

君の存在がそれを越えてしまったんだろう

 


心に傘をちゃんとさしていたのに

ちゃんとさしていたのに…