Hirotaro’s diary

詩を載せています。

通り道

 

 

 

風に揺らされて

ブランコが僕に声をかける

 


昔遊んだ公園

今はただの通り道だけど

懐かしさがたまに顔を出しては

幼心を呼び覚ます

 


君は覚えてるかな?

そもそも僕の事を覚えているかな?

腹を抱えて笑っていた

あの景色が風になって

思い出のページを勝手に開き出すんだ

 


空へ

空へ

向かって

蹴り上げて

君の風を少し感じながら

 

 

 

 

 

 

 

 


風に揺らされて

ブランコが僕に声をかける

 


昔はその誘いに乗っていた

ここに来ればみんなが集まって

寂しくなんかなかった

ここは僕たちの憩いの場だった

 


君は覚えてるかな?

今その話をすれば思い出してくれるかな?

風の噂をすれば

あの曲がり角から

ひょっこり君が現れそうな気がしてんだ

 


空へ

空へ

向かって

足を伸ばして

君の笑顔を思い出しながら

 

 

 

 

 


何年ぶりだろう?

ブランコに乗ってみる

ギシギシと嫌な音がする

こいつが劣化したのかな?

それとも僕が変わってしまったのかな?

 


それでも

空へ

空へ

向かって

蹴り上げて

懐かしさを感じながら

 

 

 

 

 

 

 


ここは僕らの憩いの場だった

今はただの通り道